少し前に、偉人に興味を持ち始めた次男(5歳)のために幼児向けの伝記やら偉人伝やらを調べていたのですが、その中でめちゃくちゃ気になりつつも購入を見合わせたものがあります。
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それが、『心すくすく はじめてであう伝記』です。
心すくすく はじめてであう伝記 (単行本)
ですが、結局(私が)誘惑に負けて買ってしまいましたね。
購入に踏み切った理由は、次男が偉人に興味を持ったきっかけとなった「仮面ライダーゴースト」で取り上げられている人物のカバー率が高かったためです(笑)
しかし、仮面ライダーゴーストの件を抜きにしても、この本に収録されている偉人のチョイスは(良い意味で)絶妙だなぁと感じました。
いわゆる教科書で大きく取り上げられるメジャーどころだけではなく、「知る人ぞ知る」みたいな偉人も載っていて大人が読んでも発見があるのです。
今回はそんな『心すくすく はじめてであう伝記』の内容をレビューしていきたいと思います。
『心すくすく はじめてであう伝記』の概要
編著:西本鶏介
絵:狩野富貴子
87人の偉人のエピソードが収録されています。
偉人たちの生涯や業績についてまとめたものではなく、彼(彼女)らの人間性が垣間見えるようなエピソードを中心にまとめられています。
この本には「多くの人々に影響を与えた偉人達も私達と同じ人間。彼らの人間性を感じることで心を育んで欲しい。」という狙いがあるようです。
★エピソードが収録されている偉人★
アダムズ/アムンゼン/アンダーソン/アンデルセン/石川啄木/一休/井上伝/岩崎卓爾/エジソン/大賀一郎/大村益次郎/小川未明/カーネギー/勝海舟/葛飾北斎/ガリレオ/ ガンジー/北里柴三郎/北原白秋/キュリー夫人/キリスト/ゴッホ/小林一茶/コロンブス/西郷隆盛/西条八十/斎藤道三/酒井田柿右衛門/坂本竜馬/シートン/ジェンナー/島崎藤村/釈迦/ シューベルト/シュバイツァー/シュリーマン/聖徳太子/雪舟/ダーウィン/ダ・ヴィンチ/滝廉太郎/武田信玄/チャップリン/トウェーン/道元/徳川家康/豊田佐吉/豊臣秀吉/トルストイ/ナイチンゲール/長岡半太郎/夏目漱石/名和靖/日蓮/二宮金次郎/ニュートン/ネール/ノーベル/野口英世/パスツール/林子平/平賀源内/ファーブル/フォード/福沢諭吉/フランクリン/フレミング/ ベートーベン/ベーブ・ルース/ヘレン・ケラー/前島密/牧野富太郎/マゼラン/松浦武四郎/松尾芭蕉/南方熊楠/宮沢賢治/宮本武蔵/ミレー/武蔵坊弁慶/モーツァルト/ライト兄弟/良寛/リンカーン/リンドバーグ/ロダン/ワシントン
知ってる人どのくらいいましたか?
因みにこの本には五十音順に偉人のエピソードが収録されているので、お目当ての偉人を探しやすいのも特長みたいですよ。
2012年発売の本なので、もしかしたら本屋さんを探しても見つからないかもしれません。
その場合はAmazonで販売されている中古品や、お近くのブックオフ等を探してみてもいいかもしれません。
私もAmazonで中古品を購入しました。
定価2,530円(税込)のところを半額くらいで買うことができましたよ!
『心すくすく はじめてであう伝記』のレビュー
では、実際に読んでみた感想等をまとめていきます。
難易度は?
漢字にはすべてふりがながついています。
お話も易しい言葉で書かれていて、子どもでも取っつきやすいんじゃないかと思います。
ただ、いわゆる絵本スタイルではなく文章がメインで時々挿絵があるという構成なので幼児が一人で読むのはハードル高いかな~と感じました。
(お話自体も少し長めです)
幼児期は読み聞かせメインで、小学校に入ったら自分で少しずつ読んでいくという楽しみ方が想定されているのかなと思います。
(本のまえがきには幼児~小学校2、3年生までを対象としていると書かれていました。)
長く楽しめる本ではありますね!
面白エピソードが中心の本ではありますが、一応各偉人の略歴についても簡単に記載されているので「この人はどんなことをしたのかザックリ知りたい」と言う時にはそこを見ればOKです。
本の最後には人物年表もついていますよ。
読んでみた感想
お話によってバラつきはありますが、全体的に面白かったと思います。
中には目頭が熱くなってしまうエピソードも(さすがにリアルには泣いてませんけど 笑)。
とはいえ、昔の人お話なので「ホントかよw」ってエピソードや、「この表現はちょっと…」って箇所もありました。
「こんなことぐらいでくじけては、"男の子らしく"ありません」とかね。
私のように重箱の隅を楊枝でほじくるような人間でなければ気にならないのかもしれませんけどね(笑)
でも、大人もあまり知らないような偉人も沢山収録されていますし、教科書等で見慣れた偉人でも意外な一面を知ることができたりと発見が多い本であるのは事実です。
私的カッコいい偉人No.1はチャップリンでした!
どうでもいいですね(笑)
もしこの本を読む機会があれば、皆さんもお気に入りの偉人を探してみてください。
子ども達の反応
最初は宮本武蔵やエジソンといった仮面ライダーゴーストに出てくる偉人のエピソードを中心に読んでいたのですが、そのうちヘレン・ケラーなど他の偉人にも興味を持つようになりました。
子どもの興味の幅が広がったのは良かったと思います。
ただ、5歳の次男はもちろん7歳の長男に関しても一人で読むのは難しいかな~という印象です。
文章の量が多いので今の所は読み聞かせがメインになっています。
また、お話の内容によっては読み聞かせの最中で飽きてしまうことも。
大人が読んでも面白い内容ではあるので、成長と共に色々な楽しみ方をしてくれればいいなと思います。
『心すくすく はじめてであう伝記』は偉人の人間味を感じられる本でした
本のレビューって(著作権的にもネタバレ的にも)どのくらい中身について書けばいいのかわからんのでサラッと書いてしまいましたが、心に響くエピソードが沢山収録されて面白かったのは事実です。
やはり偉人と呼ばれる方は環境的に恵まれなくても努力を重ねたり、周りに認められなくても自分を貫いたり「諦めない心」が半端ない方が多いな~と思いました(←語彙力 笑)。
あとは「これは美談として書かれているけど本当は正しいのだろうか」というエピソードもあったり…。
偉人の生涯をキレイにまとめた伝記も良いけれど、子どもの時の出来事やその人らしいエピソード等の方が子どもの心には残るのかもしれませんね。
偉人たちのエピソードを読みながら子ども達が自分なりに色々と感じてくれたら嬉しいな~と思いました。