今回は、教育現場で先生が
「はい、今から2人組(あるいは〇人グループ)作って~」
と言う理由について考えていきたいと思います。
実は先日、幼稚園の参観日でこんな出来事があったんです。
おはようございます☀️
— まつこ (@kachan_bukiyo) 2021年12月13日
昨日の参観日のお話を。
「2人組を作ってください」と言われあぶれてしまい、ベソをかいた次男。
「わかる!つらいよね…」と思いながら見ていたら、先生とペアを組み泣き止んで活動に参加。
他にも色々あったけど、気持ちを切り替えて最後まで頑張る姿が見られました。
本当に次男の成長には感動して「よく頑張った!偉い!」という気持ちが1番大きかったのは事実です。
でもね、ちょっとだけモヤモヤしたんでコソッと(全世界に)吐き出したんですよ。
昨年までの君だったら、きっと立ち直れずに最後まで泣き続けていたよね。
— まつこ (@kachan_bukiyo) 2021年12月13日
自分で立ち直って偉いよ✨
(終了後めちゃくちゃ褒めた)
そして「クラスの人数奇数だってわかってるんだから泣くまで放置しないで欲しいザマス」と心の中のモンペが叫んでいたのは内緒です🤫(笑)
「2人組作ってください」とか「適当な場所に座ってください」とか私も(未だに)すごく苦手だから気持ちわかるんだよね💦
— まつこ (@kachan_bukiyo) 2021年12月13日
そういうのが苦手で泣いてしまうというのは個人面談でも指摘されたけど5歳児なら、まあ自然な反応かな~と思う。
親の目の前って余計傷つきそうだし。#コミュ障ママのつぶやき
そんなことで園にイチイチ文句を言うのは行き過ぎだってことはわかっています。
次男本人も嫌がるだろうし。
だからこそ控えめにつぶやいたのですが、意外にも「2人組問題」に共感してくれる方が多かったんです。
コメントくれたり、フォロー外の方も「いいね」してくれたり。
多分ハッシュタグの力だけど
「2人組作って」に傷ついた人は意外と多いのかもしれません。
しかし、それでも教育現場から無くならない「2人組作って」というシーン。
もしかしたら、教育的に何か必要な理由があるのかも
と思い、調べてみることにしました。
4人に1人が「2人組作って」で残った経験あり?
「2人組」というキーワードでGoogle検索すると2ページ目にこちらの記事が出てきました。
「2人組 作って」とか「2人組 苦手」とかではなく「2人組」だけで出てくるってすごいなぁ。
こちらの記事に掲載されているアンケート結果によると、全体の22.7%の方が
「2人組作りで残って先生とペアを組んだ経験がある」と答えているそうです。
思った以上に多いな~。
先生とペアを組むことになった理由は様々で、
- もともとクラスに友達がいない
- いつもペアを組む友達が休みだった
- 仲良しグループが3人だったのであぶれた
- いつもペアを組む友達とケンカしていた
などなど、「普段は友達がいるけどその時だけたまたま一人になってしまった」というケースもあるようです。
そう考えると、2人組が作れなくて先生とペアを組むってのは別にめずらしいことではなさそうですが、
一方で、20代・30代になっても当時の辛い思い出を忘れられない人がいるのも事実です。
繊細な子の場合、不登校のきっかけになることだってあるのだから
「出席番号順とか隣の席の人同士でペアを組ませれば良いんじゃないの~?」
と個人的には思ってしまいます。
教育現場で「2人組作って」が使われ続ける理由とは?
しかし、この「2人組作って」は小学校はもちろん中学、高校、下手したら大学まで続くんですよね。
大学までいくと良い意味で人間関係がドライになるので、逆に困らなくなるけど。
嫌な思いをしている人が少なくないにも関わらず、教育現場から消えないってことは何かそれなりのメリットがあるに違いありません。
そこで、教育現場で「2人組作って」が導入される理由を調べてみました。
ネット上の情報(主に知恵袋)を調べてみると大きく分けて次の2つの理由が出てきました。
- 社会に出て困らないコミュ力を身に付けさせるため
- 先生側のクラス運営がやりやすくなるから
まあ、予想通りって感じなのですが、それぞれについてちょっと深堀りしてみましょう。
社会に出て困らないコミュ力を身に付けさせるため
「自分から声をかけて一緒に活動する仲間を見つける」というスキルを身に付けて欲しいのでしょう。
とはいえ、初対面の人ばかりの集団ならいざ知らず、小中学校くらいまでの人間関係ってもう出来上がってるじゃないですか?
どうせ毎回同じようなメンバーと組むのに、それで何のコミュ力が身に付くっていうのか不思議でなりません。
余りがちな子だって、どうせ他の子と組むってわかってる子に声かけにくいですし。
どちらかと言えば、社会に出てから役に立つのは
対して仲良くない人と協力して仕事をするスキル。
仕事とかだと必要なスキルを持っているとか利害が一致するとかで、色んな人と協力しなきゃいけない訳ですよ。
もちろん、こちらから声をかけなければならないシーンもありますが
その人でなければならない明確な理由があれば、どんなコミュ障でも普通に声かけられますからね。
そう考えると出席番号順とか並び順で適当にペアを決めた方が、社会に出る訓練になるのでは?とか思ってしまいます。
先生側のクラス運営がやりやすくなるから
この理由については「なるほどな~」と思いました。
「好きな子とペア(グループ)作って良いよ~」というとクラスの大半の子は喜ぶと思うんですよ。
1人か2人は密かに傷つく子がいるかもしれませんが、大半の生徒は楽しく授業が受けられる訳です。
となると、次のようなメリットが生じるでしょう。
- 授業の雰囲気が良くなる
- 先生も生徒たちの心を掴むことができる
確かに先生の戦略の一つとしてはありなのかな~とも思います。
- 数人は辛いけどクラスの9割以上の生徒が楽しめる授業
- クラス全員にとってつまらない授業
って究極の二択ではありますよね?
ただ、前者を選択する場合、
ペアであぶれてしまった生徒が不登校になる等のリスクがある
ことは忘れないでいただきたいと個人的には思います。
実は「2人組作って」が消えつつある?
「2人組作って」問題について、さらに詳しく調査を進めたところこんな記事を見つけました。
学校の先生向けのサイトなのですが、記事中では
「最後まで余ってしまう子ども」の心情にスポットライトが当てられており、
ペアやグループを組む時にルール(出席番号順など)を設けることが推奨されています。
そういうの気にかけてくれる先生が存在するのが嬉しくなりました。
もしかしたら今後、自由に「2人組(グループ)作って」というシーンは減っていくかもしれませんね。
私が考える「2人組作って」の教育的意味
私の意見を述べると
好きなお友達とペアやグループを作らせる行為は、教育的に大した意味は無いし要らんと思います。
ただ、強いて言えば、本当にメリットを絞りだせば次のようなものがあるかな~と。
- 世の中には不都合なことがあることを理解する
- 困ったときに自分で何かしらのアクションを起こす
現段階では、私が園や学校に文句を言って対応を変えてもらうことは可能かもしれません。
ただ、息子たちが今後の人生で出会うであろう不都合なこと達を全て排除することは不可能です。
私がいくら気をつけても、時代と共に教育現場が変わっても、理不尽なことって絶対になくならないですしね。
参観の後、(継続手続きの紙を貰ってきていたので)
「4月から違う幼稚園行きたいとか思う?」と次男に聞いたら
「行かないよ?なんで?」と言われました。
子ども自身は思ったよりタフみたいです。
親が先走らないように気をつけないと…。