転勤や引っ越しといった家庭の事情で幼稚園・保育園の転園を検討されるご家庭は少なくはないと思います。
中には、残りの園生活が1年を切った年長のタイミングで転園を検討されるご家庭もあるのではないでしょうか?
でも、年長での転園って年少・年中の頃よりハードル高く感じませんか?
- 既に人間関係が出来上がっていて馴染めない
- 残り期間が少ないのに制服代などがもったいない
- 空きを探したり手続きが大変そう
少なくとも、私はこんなイメージを抱いていました。
しかしながら、我が家の長男は年長で保育園から幼稚園に転園。
我が家の場合、転園せざるを得ない状況だったもんでね~。
お陰様で先日無事に卒園出来ましたので、振り返りを兼ねて「年長での転園って実際どうよ」って話をまとめてみたいと思います。
年長で転園させることを決めた理由
色々と気になりつつも、結局年長で転園させた我が家の長男。
その理由を簡単にまとめてみました。
引っ越しはマストだったから
我が家は夫の転職に伴い、ちょうど1年前(長男が年中から年長にあがるタイミングで)関東から北海道へ引っ越しました。
さすがに北海道の自宅から関東の保育園には通えませんよね(笑)
また、当時住んでいた家は社宅扱いで安く借りていたため、夫が退職したら出ていかなければなりませんでした。
「夫だけ先に北海道へ行ってもらって、長男が卒園したら我々も北海道へ追いかけていく。」ということも現実的ではありませんでした。
夫の転職に関しては、前の会社の状況を踏まえると一刻も早くやった方が良い状況でしたし…。
小学校に向けて入学準備が必要だから
とはいえ、「1年くらいなら園に通わせず、家で見てても良いかな~」と思っていたところはありました。
しかし、転園前に通っていた保育園の先生から
今はどこの保育園・幼稚園も年長クラスでは小学校入学に向けたカリキュラムを組んでいます。
なので、絶対にどこかに通わせた方が良いです。
と言われまして、「あ、やっぱちゃんと探さなきゃダメ?」と思い直しました(笑)
確かに、この1年での長男の成長は半端なかったです。
自宅ではどう頑張ってもここまでは伸ばしてあげられなかったと思うので、転園させて良かったと思います。
年長での転園、実際どうだった?
上でも触れていますが、結論としては転園させて良かったです。
しかし一方で、転園させたことで苦労をかけてしまった部分があったのも事実です。
という訳で「年長での転園」で気になるアレコレについてまとめました!
お友達は出来た?
仲の良い友達は出来ました。
さらに連絡帳の先生のコメントを読む限り、クラスではムードメーカー的存在になっているらしく「本当に私の子かしら?」と思っています(笑)
私は人とコミュニケーションを取るのが苦手なもので…。
でも、最初はトラブルもありました。
なんか子どもの世界って「運動できる子がイケてる」みたいなところありません?
転園先の幼稚園は特にそういう傾向が強く、新参者で運動も得意ではない長男は、イケてる男子達から悪口を言われたり叩かれたりしていた時期がありました。
当の本人はその事実を我々に伝えつつも「別に気にしてない」と言っていて、登園を嫌がることも一度もありませんでしたが。
でも、わざわざ言ってくるってことはSOSだよね…。
担任の先生に恐る恐る相談したところ、思った以上に真摯に受け止めしっかりと対応していただくことが出来ました。
また、初期の頃から長男と仲良くしてくれたお友達もいて、長男が嫌がらせを受けている時に先生に報告してくれたりしていたようです。
こういった周囲の方々の協力に加え、長男自身の努力もあって段々とクラスに馴染むことが出来たようでした。
人間関係が複雑になってくる年長クラスだからこそ
- 些細な変化でもスルーしない
- 少しでも気になることがあれば園側に伝える
こういったことが、より重要なのかな~感じました。
教育方針の違いについていけた?
これは私が一番心配していたところです。
実は転園した幼稚園は近所でも評判の教育熱心な園で、運動・読み書きにはかなり力を入れているようでした。
一方、転園前の保育園は「遊びの中で自然に学びましょう」という方針。
もともと長男自身が、出来ないことがあっても大して気にせず、困難なことにはチャレンジしないタイプだったので、運動や読み書きはイマイチ苦手。
幼稚園では落ちこぼれそうだな~と思っていました。
ところが、意外にも長男はそこそこついていけていました。
もちろん、元からいる子達に比べると出来ないこともありましたが、努力はしていました。
これまで経験することのなかった、目標に向かって努力するという経験が出来たことはとても大きいのではないかと思います。
先生方の熱心な指導に加え、子ども同士でもちょっとした競争意識のようなものがあり、それがプラスに作用したのかもしれません。
上述のように出来ない子がバカにされてしまいがちというデメリットはありますけど。
正直、もうちょっと伸び伸び系の幼稚園の方が良かったかな~と思うことはありましたが、それはそれで長男の糧になったようです。
- 最初から無理だと決めつけず見守る
- どうしても合わなければ転園(退園)させればいいやと気楽に構えておく
子どもは意外とたくましいんですね。
もちろん無理し過ぎている様子があればそれなりに対応しなければなりませんが、少し距離をおいて見守ってみるのも大切かもしれません。
制服代など出費は痛い?
転園先の幼稚園は制服・体操服・制帽・指定カバンがあったので全て揃えなければなりませんでした。
制服とか結構良い値段するので、正直ちょっと痛い出費ではありました。
しかし、一度買ってしまえば平日はそれを着せておけば良いので私服が不要となります。
なので、今年度買い足した私服は数着で済みました。
大量の洗い替えが必要だった保育園時代に比べると、私服が減らせるので結果リーズナブルだったかもしれません。
その他、お道具箱の中身など前の園で使っていたものが使える場合は流用させてもらえました。
- 前の園で使っていたものを流用出来ないか相談する
- 転園先または卒園生に知り合いがいる場合は制服など譲ってもらえないか聞いてみる
といったことをすれば、費用を抑えることが出来るかもしれません。
因みに転園先の園では絵本バッグの寸法が指定されていたのですが、私は手作りするのが面倒(というか不可能)なので
「寸法は違うのですが、前の園で使っていた(市販の)ものがあるのでそれを使っても良いですか?」
と聞いてみたらすんなりOKでした。聞いてみるもんですね(笑)
転園先は見つかる?手続きは?
我が家の場合は、すんなりと転園先は見つかりました。
実は、昨年3月末に転居予定だったにも関わらず、今の家に住めると決まったのは3月に入ってから。
引っ越しまで2週間程度しかない状況で、転園先を探しました。
家から比較的近い園を2カ所ほど見繕って、ネットでの評判が良く受け入れ人数も多そうな方の園に電話。
すると幸運にも年長(長男)と年少(次男)の両方に空きがあり、兄弟一緒に入れるとのこと。
ちょっと、カリキュラムが厳しそうなのが気になりましたが「年少クラスは枠が残り一つなので埋まるかもしれません」と言われ電話一本で転園を決めました。
本当は色んな所を見学して、比較検討したかったのですがね…。
次男は年少だったから皆と同じ4月のタイミングで入園させてあげたかったし、長男についても家から近い園の方が同じ小学校の子が多そうだしまあ良いのかな~と。
それこそ、園と子どもの相性が悪ければ、また転園させてもいいし~という考えに至りました。
手続きに関しては、電話で入園の意思を伝えた後は、園から送付された書類を記入して提出すればOK。
手続き自体は、保育園に入った時に比べたらかなり楽でした。
幼稚園または認可外保育園であれば、役所を通す必要が無いので手続きは比較的簡単だと思います。
こんな場合は無理に転園させなくて良いかも
意外と何とかなった年長での転園でしたが、下記のようなケースであれば無理に転園させる必要は無いのかなと思います。
卒園までの期間が非常に短い場合
あまりにも卒園間近の場合は、転園させずに自宅で見るのもアリかな~と思います。
前の園で年長の一定期間を過ごしているのであれば、それなりに入学準備は出来ているはず。
卒園間近になってくると、卒園遠足やお別れ会といった思い出作りのイベントも増えてくるので、いきなり転園して得られるものは少ないのではないかと思います。
確か長男のクラスにも10月頃、転園してきたお友達がいましたが個人的にはその辺が転園するギリギリのラインかな~と思います。
引っ越し時期をずらすことが可能な場合
転勤等が理由の場合はそうもいきませんが、もし引っ越しのタイミングを選べるのであればお子さんの卒園を待って引っ越した方が良いかもしれません。
「小学校に入る前に地元の幼稚園・保育園で顔見知りを作っておいた方が良いかも」という考え方もありますが、正直あまり必要ないかも。
といいますのも、結構みんな進学先がバラバラなんですよね。
今時、皆が皆自宅近くの園に通う訳ではありません。
場合によっては同じ園から同じ小学校に行く子が一人もいないなんてこともザラです。
なので、小学校入学と共に引っ越しも全然アリ、むしろそっちの方がストレスは少ないと思います!
年長での転園、我が家にとっては悪くありませんでした
長男の卒園式行ってきました🌸
— まつこ (@kachan_bukiyo) 2021年3月15日
一年しか通っていない幼稚園。
正直な話、私自身は先生もお友達もあまり知らないし、他の親御さんみたいにハンカチが手放せないって感じじゃ無かったです。
でも、息子は「卒園したくないな~」と言っていたので良い出会いがあったんだろうな~と嬉しくなりました😊
前の保育園はとてもアットホームで子ども達も楽しそうでしたし、私自身も気に入っていました。
小さい頃からずっと一緒のお友達も多く、この園をみんなで卒園できたら良かっただろうな~という気持ちも無くはありませんでした。
きっと前の園に卒園まで通うことで得られたものもあったでしょう。
でも、今の園に移ったからこそ得られたものも間違いなくあったと思います。
この1年は長男にとって苦労も多かったと思いますが、自分なりに居場所をみつけて成長してくれたことがとても嬉しかったです。