不器用母ちゃんのごまかし術

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『じつは食べられるいきもの事典』って食いしん坊的にはそそられる

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「食」という視点から生き物について解説した『じつは食べられるいきもの事典』
その続刊『じつは食べられるいきもの事典 おかわり』をレビューします!


↓ 出会いは病院の待合室(笑)


子ども達だけでなく、食べることが大好きな私としても非常に興味をそそられる内容でした。


では、『じつは食べられるいきもの事典』&『じつは食べられるいきもの事典 おかわり』の難易度や見どころについてお伝えしていきます。


『じつは食べられるいきもの事典』シリーズの概要

著者:松原始/伊勢優史
絵:ぽんとごたんだ
発行所:宝島社
2020年3月20日発売(じつは食べられるいきもの事典)
2021年5月27日発売(じつは食べられるいきもの事典 おかわり)
定価:各1,320円(1,200円+税10%)

本のタイトルや雰囲気からなんとなく『ざんねんないきもの事典』と同じ出版社なのかな~と思っていたのですが違ったみたいですね。


著者は動物行動学者の松原始氏、海洋生物学者の伊勢優史氏、漫画家のぽんとごたんだ氏の3人。

著者のお三方はいずれも多数の変わった生き物を食べてきた経験があるとのこと。

だからなのか、文章やイラスト全体から生き物への(食材という視点も含む)愛着のようなものを感じます。


本の構成はそれぞれ以下のようになっています。

じつは食べられるいきもの事典

第1章:じつは食べられる陸・空の生き物たち
第2章:じつは食べられる海・川の生き物たち
第3章:じつは食べられる虫のなかまたち
第4章:日本以外ではあまり食べられない生き物たち
第5章:過去に食べられた生き物たち


じつは食べられるいきもの事典 おかわり

第1章:じつは食べられる陸・空の生き物たち
第2章:じつは食べられる海・川の生き物たち
第3章:じつは食べられる虫たち
第4章:じつは食べられる植物たち
第5章:過去に食べられた生き物たち

1冊あたり約60種類の生き物を収録。

2冊とも大体同じような構成になっていますが、『おかわり』の方には動物だけでなく植物についての章が追加されています。


当然、内容としても同じような感じではありますが、強いて言えば

  • じつは食べられるいきもの事典:地域や時代による食文化の違い
  • おかわり:絶滅危惧種の保護や害獣の食用など食べるか否かの線引き

このような内容がそれぞれ強調されているのかな~と感じました。

『じつは食べられるいきもの事典』シリーズの難易度

漢字にはふりがなが付いていますが、文章を見る限り子ども向けに簡単に書かれている本という訳ではなさそうです。

逆に言えば大人の読み物としても十分楽しめる内容です。

小1の長男は一人で読んでいました。

本自体は150ページ以上あってそこそこ文章のボリュームもありますが、1つの生き物に関する説明は見開き1ページに簡潔にまとめられているので読みやすいのでしょう。

さらに、見開きの右ページにはユーモラスなイラストと簡単な表(生息地・調理法・味などをまとめたもの)がついています。

右ページを見るだけでもそれなりに楽しめるのではないかと思います。


※中身がどんな感じか気になる方は コチラ から少し見ることができます!

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まつこ

我が家は読み聞かせすることもありますよ。

『じつは食べられるいきもの事典』シリーズの見どころ

個人的に注目してほしい『じつは食べられるいきもの事典』と『じつは食べられるいきもの事典 おかわり』の見どころは次の3つです。

  • 味のとくちょう
  • クスっと笑えるイラスト
  • 逆に意外な事実
味のとくちょう

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こちらの本ではそれぞれの生き物について「食用にしている地域」「代表的な料理」、さらに「味のとくちょう」といったデータが記載されています。


「牛肉と馬肉の中間」とか「野性味の強い鶏肉」とか結構具体的に書いてあります。

中には「目をつぶったら○○」や「予想を裏切らない大味」など少し笑える表現も。


リアリティのある味の説明は著者のお三方が実際に色々な生き物を食べてきたから書けるのでしょうね。

もちろん全ての生き物を食べた訳ではないでしょうが、「生き物を食べてみること」に関心が無いと書けない内容だと感じました。


クスっと笑えるイラスト

可愛らしい雰囲気のイラストとそこに添えられているセリフの組み合わせがシュールで惹きつけられます。


食べられてしまうであろう動物たちが、自らの美味しさをドヤったり、まずいと言われることにショックを受けていたり…。

実際には「そんなことあるわけないやん!」って感じなんですけど面白いです(笑)


実際の写真などを載せるとグロテスクに感じるようなものも、イラストによってマイルドに表現されるので読みやすくなっているのかなと思います。

一方で読んでいるとその生き物自体にも愛着が沸いてくるので、食べる機会があったら「ちゃんと感謝して食べよう」と思えるような気もします。


逆に意外な事実

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「逆に意外な」って…(笑)
なんだか語彙力が無くて申し訳ございません。

何が言いたいかと言いますと、すごーく珍しい生き物や「それ食べるの!?」というビックリするような生き物の話ももちろん面白いんですが

「これは知ってたけど、さらにそんな事実があったとは…」とか
「この生き物って世界的には意外と食べないんだ!」というエピソードが個人的にジワジワ来たよというお話です。


ちょっと分かりづらいんで、具体的にジワジワ来たエピソードを挙げるとこんな感じ。

  • ヒンドゥー教徒は牛は食べられないけど水牛は食べてOK
  • 海苔は最近まで世界的には珍しい食べ物だった

ヒンドゥー教徒が水牛食べてるって知ってました?
生物学的に牛と水牛って違う生き物らしいです。水牛って水辺にいる牛さんだと思ってた…。

海苔もちょっと意外だったな~。タコとかウニとかは何となく知ってたけど海苔って。

こういう「そこは知らんかった~!!」という意外な発見が面白かったです。


じつは大体のいきものが食べられる気がしました

『じつは食べられるいきもの事典』を読んで思ったのが
「いきものって大体食べられるんじゃね!?」ってこと。

極端な言い方をすればお家で飼っているペットだって食べようと思えば食べられるってことですし。

そんなこと言うと「可哀想」って言われそうですが、スーパーで売ってるお肉やお魚だって同じことですもんね。

食べるか食べないかは人間の線引き次第ってことを再認識しました。

『じつは食べられるいきもの事典』の生き物たちは皆可愛らしい。
でも美味しそう…。

珍しい食べ物だろうがそうじゃなかろうが食べる時にはきちんと感謝して食べたいな~と思いました。


↓ 因みに我が家のペットは鮮魚コーナーで購入しました。

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